3周波mosaic-go(X5モジュール)による電子基準点の作り方はこちら
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2023.4.25追記
格安3周波GNSS受信機の登場
CQ出版社から、septentrio社の格安3周波GNSS受信機の販売が始まりました。mosaic-goシリーズというものです。
L1+L2信号に加え、L5信号を受信出来るX5モジュール、L6信号を受信出来るCLASモジュールなどの受信機が10万円を切る価格で登場しました。
当社でもアンテナ分配器により、一つのアンテナの信号を分配し、mosaic-goの利用を始めましたが、WindowsPCが必須とはいえ、webブラウザから設定が出来、これも非常に簡単に、しかも直感的な操作で基準局の運用まで行くことが出来ました。
3周波が当たり前になる時代も、もう、すぐ目の前に来ています。
本当に簡単になってきてる
技術の世界は日進月歩といいますが、歩むスピードじゃないですよね。もうね、エンジン付いてる速度ですよ。
数年前に、一周波受信機u-blox M8Tが出て、個人でもGNSSの波を利用出来る様になってからの、ZED-F9Pの二周波受信機の登場で、一気に時代が変わった様な感じがします。
私がGNSSに触れたのはZED-F9Pのトラ技セットからですが、先人の研究のおかげでRTK測位の恩恵を格安で受ける事が出来ました。
とはいっても、当時はu-centerを使ってF9Pの設定から、rtklibでの解析、rtk2goの登録、SNIP NtripCasterでの配信などなど、と知らない単語、理解できない仕組みと本当によく分からない状況でした。
今でも訳の分からない事ばかりですが、本当に技術の進歩でいろんな事が簡単になったなぁと感じます。
今はアンテナ設置が最大のハードル
以前は、英語や専門用語だらけの中での設定やPCの知識、コマンドプロンプトさえまともに扱えないGUI最高!の私にとって、マイ電子基準局の設定は、やはりマニアックでとても大きなハードルでした。
なんとか運用まではこぎ着けましたが、利用する環境も、屋外でタブレット、有線、テザリング等々、基準局制作で得た知識等がなければなんじゃこりゃ状態だったと思います。
それが今では移動局はスマホで一発、無線接続で配線は不要、実はマイ基準局も不要な状態で格安利用が出来る様になりました。
衝撃のビズステーション社製RWXの登場
つい最近の話なのですが、16万円も出せば買えるRWXという機種が1級GNSS測量機として登録されました。
1級GNSS測量機と言えば三桁万円が相場です。
そして解析ソフトも50万円はしますよという世界。
それが16万で解析も出来るという。たとえていうなら、カーナビやエアバッグのオプション満載の軽自動車が200万円で売られている時代に、同じオプション満載で、性能も劣らない、というか国のお墨付きの自動車が16万円で買えますよ。
いや、使いやすさまで鑑みると自動運転レベル2込みで16万円ですよという位の衝撃です。
なんなら、ちょびっとだけグレード落とせば9万円でもオプション満載の自動車(RWP←これも1級GNSS測量機)が買えますよ。
そんな衝撃。
さすがにまだ家電というまでにはいかないが
とはいえ、まだまだ発展途上の過渡期ではある状態です。
素人でも直感的に使えるとはいかないまでも、スマホ取り出すだけで、アプリ起動したらしかも数十秒待つだけで、cm級で位置が特定できるというくらいの簡単さ。
設定などは少し詳しい人にしてもらう必要はあるかもしれませんが。
これからも技術の進歩に期待
わずか数年での、劇的な使用感の変化。
画期的なコア製品(ここではF9P)の登場に伴っての、周辺機器の発達、利用者目線でのソフトウェアの開発。
専門的な製品ほど、メーカーの独りよがりな製品になりがちだった情報革命以前の商品。
この全世界が瞬時に情報を共有出来る様になった今、世界の変化について行くのは大変だけど、その恩恵は確実に人類を豊かにするものと信じて。
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