民間等電子基準点とは
国土地理院で民間等のGNSS連続観測局の性能を評価し、級別に登録する制度が設けられました。
現在、民間に設置されている電子基準点(マイ電子基準局等)は、今期座標、元期座標、その他単独測位を基にした座標など、それぞれ任意の座標系で運用されています。
しかし、同じ位置でも準拠座標系が異なる場合などで複数の座標値が混在すると、利用者に混乱を与えてしまう可能性があります。
そこで、国家座標に準拠・整合したものに統一されていることで、誰もが安心して位置情報を利活用することが可能となる様、民間等のGNSS連続観測局の性能を評価し、級別に登録する制度が設けられました。
それが民間等電子基準点の登録制度です。
民間等電子基準点登録申請書 様式[ワード]
個人でも可能な民間等電子基準点の登録
等級には、As級、A級、B級、C級があります。
B級以上は三周波の受信機が必要となる為、現在では個人が手出し出来ないほど高価ではありますが、
C級では二周波受信機でも規格内であるため、個人でも手が出せる領域です。
Droggerを使えば設定も簡単
2周波 RTK センチメートル級 u-blox F9P搭載 高精度GNSSレシーバー
DG-PRO1RWS
今は格安の二周波対応GNSS受信機が各社から発売されています。
ビズステーション株式会社が発売しているDroggerRWSシリーズも、10万円を切る価格で販売されています。
最安で考えれば、u-blox社製の「ZED-F9P」の基盤を買えば5万円を切るのですが、設定する事が多岐に渡り複雑なため、ここではDroggerRWSを利用した民間等電子基準点の登録の方法を解説していきます。
【トラ技2周波RTKスタータ・キット】
https://shop.cqpub.co.jp/hanbai/books/I/I000316.htm
登録までのおおまかな手順
① 3日間連続でUBXの生ログをとり、RINEXに変換する。
② RINEXファイルを国土地理院に送る。→ ⓐ評価データを貰う
③ ⓑGNSS連続観測局の諸元と ⓒ性能検定申込書を作る。
④ ⓐⓑⓒを測量協会等に送る
⑤ ⓓ検定結果を貰う
⑥ ⓐⓑⓓとその他検定に使用した資料、国土地理院に登録申請する。
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