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2025年の技術進歩の振り返り

ジオイド2024日本とその周辺

「ジオイド2024日本とその周辺」と「基準面補正パラメータ」の提供(国土地理院)

明治以来、不動の基準であった「水準原点」に、ついに最新テクノロジーが融合しました。 宇宙からの「衛星測位」と、日本全土の「重力測定」データが統合されたことで、新たな標高観測のスタンダードが誕生したのです。 この革新は単なる技術進歩にとどまりません。地殻変動などの災害時においても、従来より迅速に正確な高さを把握できるため、復興支援の現場で大きな力となることが約束されています。

Droggerアップデート

手持ちカメラの写真測量に-MJpegのリリース

動画から位置情報付画像を生成する(ビズステーション株式会社)

Droggerは単に優秀なGNSS受信機というだけではありません。その真価は、高精度な位置情報を単なる「座標の記録」で終わらせず、「写真測量」の世界へ画期的な形で応用した点にあります。それが「MJpeg」です。

Drogger MJpegで写真測量(桜町測量)

これまで「写真測量=ドローン」と思い込んでいた私たちの常識は、この機能によって覆されました。 手持ちのカメラや自撮り棒でも高精度な解析が可能になり、空撮につきまとう法的・物理的なハードルが見事に取り払われました。
今後は360°カメラへの本格対応なども進み、より簡単かつ身近に、現場の3Dモデル化が実現していくことでしょう。

open-hinata3のアップデート

法務省登記所備付地図データの搭載、SIMAファイルのダウンロード

法務省の膨大な地図XMLをブラウザ上で軽快に展開し、航空写真と正確に重ね合わせる基本性能に加え、実務直結の変換機能が充実。 測量ソフトですぐに使える「SIMAファイル」や、Google Earthで地形確認するための「KMLファイル」への書き出しに対応しました。

デジタルデータを単に表示するだけでなく、現場や他ソフトで「使える形」に即座に変換する。この機動力が、今年の実務を強力に支えました。

「空白」を埋める新たな一手 -「全国地番図公開マップ」

調査の初期段階で私たちを悩ませるのが、法務局の地図(公図)が存在しない、あるいは精度が低いエリアです。2025年は、そこに対する強力な回答として各自治体が所有する、いわゆる「地番図」のインポートや、二次利用が認められた自治体のOH3での公開がされました。
わざわざ役所の窓口まで閲覧に行っていた資料が、オフィスで確認できる。 「公図の空白地帯」を埋めるこのアップデートは、調査業務の穴をなくす大きな安心材料となりました。

土地家屋調査士の業務に大活躍-街区基準点・地図図根点に対応-

現場到着後、まずは基準点を探して検証する——このルーティンが劇的にスムーズになりました。

これまで資料を繰って探していた「街区基準点」や「登記所地図基準点」の情報が、open-hinata3上で即座に利用可能に。 スマホのGPSで現在位置を追従すれば、基準点まであとどのくらいの距離かが画面上で一目瞭然です。さらにDroggerと併用することで、センチメートル単位の高精度な探索まで可能となり、基準点発見の確実性が格段に向上しました。

強力な検索機能 — 謄本1枚からピンポイント特定

依頼資料が「謄本(全部事項証明書)1枚」だけ。そんな状況でも、もう迷うことはありません。

強化された「地番検索機能」を使えば、所在と地番を入力するだけで、地図上の該当地を瞬時に特定できるようになりました。

広大な公図の海から対象地を目視で探す手間はゼロに。謄本の文字情報からダイレクトに現地へ。この「楽々調査」のスピード感も、今年の実務を支える大きな武器となりました。

驚異的な「求積表OCR」

地積測量図の求積表を読み取り、区画を作成してくれます。
やり方もドラッグ&ドロップして、座標系を選ぶだけ。

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