Droggerの選択は冒険ではない。
思考停止していない者の戦略である。
目次
- 1 Droggerって何!?
- 2 【勝手に解説】Droggerの超雑学~マニアの楽しみ方~
- 2.1 Droggerの種類は数多くあるが、基本は同じ
- 2.2 RWシリーズを解説
- 2.3 RW+【P】Portable【X】Xアンテナ【M】Mobile【G】GoProのパッケージモデル
- 2.3.1 【RWP】最初の測量機パッケージモデル【Pパッケージ】
- 2.3.2 【RWX】アンテナを高性能アンテナに変更したモデル【Xパッケージ】
- 2.3.3 【RWM】アンテナを軽量アンテナに変更したモデル【Mパッケージ】
- 2.3.4 【RWG】GoProに適応した写真測量を行える仕様にしたモデル【Gパッケージ】
- 2.3.5 RWパッケージの拡張モデル【.DC】【.DCM】
- 2.4 RZシリーズを解説
- 2.4.1 RZS.DとRZS.DCは別モノ
- 2.4.2 L1,L2,L5の測位信号に対応している、3周波GNSS受信機は【RZS.D】【RZX.D】【RZG.D】だけ
- 2.5 RZシリーズのGNSS測量機1級の要件は全て、受信機とアンテナの組合わせ
Droggerって何!?

Droggerって最近話題になっとるばってん、なんが凄かと?
メーカーが200万円で売りよる高性能のゲーミングPC。
ベンチャー企業が同じ性能のば10万円で売りよったら、どげん思う?
えすか
ベンチマークも同じで、それば国が認めとるとしたら・・・?
もっと、えすかばい!
バイク用品を取り扱う会社から始まったビズステーション株式会社は、モータースポーツ用のデータロガーとしてDrogger(DG-PRO1S(1周波),DG-PRO1RW(2周波))を開発しました。
これは衛星測位と各種センサーを統合した高機能データロガーです。
その後、測量用途(RTK-GNSSレシーバー)として開発されたDroggerシリーズがRWS(2周波)RZS(3周波)です。
Droggerシリーズの性能は?
つったって、そぎゃんか名前も知らん企業の作ったGNSS測量機とか、うちの責任ある仕事には使いきらんばい。
国土地理院が*GNSS測量機1級として登録しとるばい。
国土地理院・・・が・・・認めている……だと?
*民間等電子基準点B級に相当する国土地理院が行った検定結果があります。
Droggerシリーズ全ての製品が、国土地理院のGNSS測量機1級に登録してある訳ではありません。
GNSS測量機1級登録機種番号「223(RWX)」「224(RWP)」「227(RWX.DC)」「235(RZS.D)」
が登録されています。
国土地理院登録機種(GNSS測量機1級)※すべてのDrogger製品ではなく、下記の構成のみ登録されています。
登録番号223:受信機 RWX + アンテナ HX-CSX601A
登録番号224:受信機 RWP(アンテナ一体型)
登録番号227:受信機 RWX.DC + アンテナ HX-CSX601A
登録番号235:受信機 RZS.D + アンテナ HX-CSX601A / HX-CGX611A / HX-CGX624A
なんで安いの!?
登録されとる事は分かったばってん、あり得ん価格やけん
GNSS測量機の心臓部である受信機は自社開発せずに、世界的なGNSSレシーバーメーカーの量産チップを組み込んで作っとるけん安かとばい。
GNSSレシーバーメーカーは、受信機のチップのみを世界に売ることが出来る。
世界のマーケットに売れるけん、チップ一つあたりを安くすることが出来とるとやろね。
RWSシリーズの2周波レシーバーのチップはu-blox社のZED-F9Pモジュール、
RZS.Dシリーズ3周波レシーバーのチップはSeptentrio社のmosaic-X5モジュールを採用している。
ちなみにデータロガーDG-PRO1S(1周波)はu-blox社のNEO-M8エンジンを採用。
ZED-F9Pモジュールはトランジスタ技術で取り上げられ、数百万円ほどの受信機でないと出来なかった「センチメートルGPS測位」を数万円で得られるという記事は一部マニアに衝撃を与えた。
メリット・デメリット
良かこつばっかし言いよるばってん、デメリットもあるやろ!
そら、あるくさ。
おじさんは別に回しもんじゃなかけん、良かとこも悪かとこも正直に言うばい。
メリット
・従来機の1/10〜1/20の価格
・公式直販で税込価格を公開
・コントローラはAndroid端末(高価な専用端末不要)
・バッテリーも市販品(高価な専用バッテリー不要)
・三次元網平均計算ソフトウェアも*無料
・国土地理院1級登録で、公共測量にも使用可能(基本測量もAndroid端末指定が条件で可)
仕様上のメリット
・QZSSを含む全ての衛星測位システムが使える(QZSS有料オプションなんてない)
・移動局・基準局の製品上の区別はない
・保守に入って無くても、アップデートが無料で出来る
・電源等のケーブルも一般的なUSB規格なので市販部材での即時復旧性が可能
*無料:Drogger Processor Commercial ライセンス(電算プログラム検定書発行・精度管理表の表示・印刷等)は有料オプション(¥55,000)
デメリット
・伝統的な測量系代理店網は薄め
・マニュアルは自分で読込む必要あり
・*伝統的なサポート体制を期待している人には不向き
・専用コントローラがないため操作環境がバラバラ(Androidのバージョン等で異なる)
・ファーム更新や設定が上級者向け(いろいろ出来る分、難しく感じる)
・公共測量で使う場合は検定の必要あり
・上司に相談すると*否定的に捉えられる(個人の感想です)
仕様上のデメリット
・GNSSエンジンが海外製品なので、QZSS(日本のグローバルでない衛星システム)への*対応が遅い
*伝統的なサポート:サポートは基本オンラインなので、「電話で全部聞きたい・手取り足取り教えて貰いたい」派の人には物足りなく感じるかも。
*否定的:一般的に上司は責任を取りたがらないものです。ましては自分の知らない事に対してはとても慎重な態度になります。
*対応が遅い:QZSSやCLASへの対応・機能追加は、搭載モジュール(u-blox/Septentrio)のファーム提供に依存します。
【勝手に解説】Droggerの超雑学~マニアの楽しみ方~
公式見解ではなく、Droggerマニアを自称する桜町測量の勝手な独自考察です。
Droggerの種類は数多くあるが、基本は同じ
社長社長!
おはようございます
Droggerの種類が多くてどうやって区別すればいいですか?
いきなり聞いちゃう?喜んで!
(何このつまんなかショート動画みたいな始まり・・・)
基本は3種類のDrogger基本モジュール
RWシリーズは1種類の基本モジュール
ZED-F9Pというu-blox社の2周波GNSSエンジンを採用したもの。
2周波なので「W」が入っていると覚えておこう
RZシリーズは2種類の基本モジュール(「3周波」 と 「2周波+CLAS」の2種類)
RZS.D
mosaic-X5というSeptentrio社の3周波GNSSエンジンを採用したもの。
RZS.DC (*RZS.Dのパワーアップバージョンではない事に注意)
mosaic-CLASというSeptentrio社の2周波GNSSエンジンにCLAS機能がついたもの
RWシリーズを解説
Droggerは移動局としても基準局としても動作しますが、ここでは移動局の機能に絞ります。
基本構造
RWSを基本に考えよう
RWシリーズの基本モデルRWSは、Drogger基本モジュールとアンテナが分離したモデル
RWシリーズのSeparate仕様だから「RWS」
RWSといったら、RWのSeparate(分離)モデルと理解しよう。

separateモデルには【RWS】【*RWS.DC】【*RWS.DCM】の3モデルがある。
*RWS.DC、*RWS.DCMにアンテナがついていない。CLASを受信するためには、「HX-CSX601A」や「GPSLX09U8W」等のL6信号を受信出来る事が出来るアンテナを別途用意する必要がある。
RW+【P】Portable【X】Xアンテナ【M】Mobile【G】GoProのパッケージモデル
【RWP】最初の測量機パッケージモデル【Pパッケージ】

RWSとアンテナをパッケージにした「Pパッケージ」
RWSをPortable仕様にしたから【RWP】
標準電源に角電池を採用。追加アクセサリーで5000mAリチウムバッテリー CHE-129にも対応可能。
Pパッケージには【RWP】の1モデルだけ。
【RWX】アンテナを高性能アンテナに変更したモデル【Xパッケージ】

RWSと高性能アンテナをパッケージにした「Xパッケージ」
RWSに高性能4周波測量アンテナ (L1 L2 L5 L6) Harxon HX-CSX601Aを採用したモデルだから【RWX】
電源に5000mAリチウムバッテリーのモバイルバッテリーを採用。
Xパッケージには【RWX】【RWX.DC】の2モデルがある。
【RWM】アンテナを軽量アンテナに変更したモデル【Mパッケージ】

RWSを超軽量のMobile仕様にし、軽さを追い求めたモデルだから【RWM】
RWSに電源を角電池仕様と軽いヘリカルアンテナを採用したモデル。110gと超軽量を実現
Mパッケージには【RWM】【RWM.DC】の2モデルがある。
【RWG】GoProに適応した写真測量を行える仕様にしたモデル【Gパッケージ】

RWSにGoProマウントやスマホホルダーを取付けた「Gパッケージ」
RWSをGoPro仕様にしたから【RWG】
Gパッケージには【RWG】【RWG.DC】の2モデルがある。
RWパッケージの拡張モデル【.DC】【.DCM】
RWS.DCやRWM.DCは、SDカードロギング・CLAS機能(*VRSCを統合して*PPP-RTKをする事が出来るシステム)を一つのパッケージに備えた、RWシリーズの上位モデル
RWS.DCMは、RWS.DCに更に*MovingBase機能が追加されたモデル

*VRSC:Droggerシリーズの一つ。CLASの信号を受信するGNSSチップを使い、補正信号RTCM3を生成するシステムの事
*PPP-RTK:PPP-RTKは高精度単独測位(基準局不要)と呼ばれるもので、みちびきから送られるCLAS信号を受信し、仮想点における疑似観測データを生成しRTKを行う測位方式。RTK基準局を利用するVRS(仮想点方式)やRRS(リアル基準局方式)よりも精度は劣る。
*MovingBase:2つのアンテナ間の相対位置をリアルタイムにセンチメートル級の精度で測位し相対位置をリアルタイムに出力する仕組み。2つのアンテナを利用するので、静止状態でも2点間の南北や東西方向や高度差が分かる。
RZシリーズを解説
Droggerは移動局としても基準局としても動作しますが、ここでは移動局の機能に絞ります。
RZS.DとRZS.DCは別モノ
RWシリーズは「.DC」とつけば、RWSを拡張するものでしたが、RZシリーズは別モノであると心得ておいてください。
L1,L2,L5の測位信号に対応している、3周波GNSS受信機は【RZS.D】【RZX.D】【RZG.D】だけ

RZS.Dは「3周波GNSS受信機【mosaic-X5モジュール】(Septentrio社)」
RZS.DCは「2周波GNSS受信機【mosaic-CLASモジュール】(Septentrio社)」を採用している
RZシリーズのGNSS測量機1級の要件は全て、受信機とアンテナの組合わせ
GNSS受信機がRZS.Dであって、アンテナがHX-CSX601A or HX-CGX611A or HX-CGX624Aのいずれかの組合わせである場合に、GNSS測量機1級の要件を満たします。
RZX.Dの場合
受信機:RZS.D(OK) アンテナ:HX-CSX601A(OK) パッケージ:Xパッケージ(要件でない)
=GNSS測量機1級の要件を満たす
RZG.Dの場合
受信機:RZS.D(OK) アンテナ:HX-CU7603Aヘリカルアンテナ(NG) パッケージ:Gパッケージ(要件でない)
=GNSS測量機1級の要件を満たさない
RZX.DCの場合
受信機:RZS.DC(NG) アンテナ:HX-CSX601A(OK) パッケージ:Xパッケージ(要件でない)
=GNSS測量機1級の要件を満たさない
ひらめいた!RZG.Dとは別個に、HX-CSX601Aのアンテナを買ってHX-CU7603Aヘリカルアンテナと付け替えればGNSS測量機1級でスタティック出来るとやなかろぉか!?
おめでとう。おめでとう。おめでとさん。
そして、全ての子供達(チルドレン)に
おめでとう













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